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モンブラン万年筆の中古相場ご紹介 PART③

  • 9月 08 / 2020
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万年筆の世界

モンブラン万年筆の中古相場ご紹介 PART③

今回はモンブラン万年筆の中古相場のご案内です☆

以前のブログはこちら
パイロット万年筆の中古相場ご紹介 PART①
ペリカン万年筆の中古相場ご紹介 PART②

モンブランの万年筆は星の数ほどモデルがあり、
年代によりモデルチェンジなどで、様々な特徴があります。

その為、同じシリーズでも金額が異なります。
通常は最新のモデル、現行といわれるモデルが一番高いはずなのですが、
ものによっては古い万年筆が貴重で、現行より高くなることもあります。

これはモンブランというブランドが長い歴史と、
万年筆メーカーの中でもトップレベルに知名度が高いがためです。

特に、万年筆という筆記具自体は、便利なボールペンなどの出現により、
愛用する人口が極端に減っていることが起きており、
多数あった万年筆メーカーが廃業している現実があり、
その中でも生き残っている、かつトップを走り続けている愛用者が多いという理由もあります。

話が逸れますが、悲しいことですが、かなり知名度の高い万年筆メーカーですら、
この現代では廃業しています。
例えば、2016年の2月にオマス万年筆が、デルタ社が2018年2月で廃業しました。

オマス万年筆は1925年にイタリアで設立された、アルテ イタリアーナなどがデザインが特徴的なメーカーでした。
デルタ社は1982年に同じくイタリアで創業されたブランドで、ドルチェビータなど、
手の込んだ豪華な装飾の個性的なブランドでした。

どちらもイタリアのブランドですが、やはりこの現代で万年筆メーカーが生き残り続けることは、
大変難しいことなのかもしれません。

私もこれまで、この2社だけでも数えきれない本数の万年筆を買取してきたので、
悲しいというか、残念というか、複雑な心情です。

話を戻しまして、今回はモンブランの万年筆を4本比較しつつ、
中古市場ではどのくらいの相場なのかご案内していきたいと思います。

 

①MONTBLANC モンブラン No.22 万年筆

モンブラン No.22は1960年代に製造された、いわゆる2桁モデルといいます。
ボディはブラックにゴールドとシンプルですが、
現在のモンブランにない、ペン先など特徴が色々とあります。

まずペン先がのちにご紹介する146などと大きく違い、シンプルな作りになっています。
面にエンブレムやK14など比重の刻印などがありません。

同じくシンプルというか、機構が変わっているのが、吸引式であるのに分解できるということです。

通常、現行の146などは分解できず、インクの色を変えようとすると、
ひたすら洗浄するしかないのです。
(洗浄するくらいなら、入れたインクの色でずっと使い続けて、
ほかの色を使いたい場合はもう1本買う人の方が多いかもしれません。)

しかし、この No.22など2桁モデルあたりは、モンブラン吸引式でありながら、
分解して洗浄しやすいので、インク詰まりなど自分で解消する場合は非常に便利かもしれません。

また、MONTBLANCの文字を見てもらえると、
Aの文字がかなり変わっています。
時代時代で様々に変化しながら歴史を刻んでいたので、
このようにフォントが変わることもよくあります。

未使用品:8,000円程度
中古美品:3,000円程度

未使用の場合は、付属品によってはもっと高額になることもあります。
というのは、かなり古いモデルなので、そのまま保管していることが少ないからです。

しかし、中古品だとかなりお買い得な金額になっております。
逆に、モンブランの万年筆がこの金額で買えるということは、かなりお得なのではないでしょうか。

 

②MONTBLANC モンブラン No.126 万年筆

モンブラン No.126は1970年代に発売されたモデルです。
先ほどのNo.22より少し高級ラインとなっております。

というのは、キャップが925シルバーで出来ており、
大体、万年筆の世界では、純度の高いシルバーを使用したり、金メッキをしたりすると、
通常より高額なラインになってきます。

ちなみに、No.126よりも上のラインがNo.1266というモデルもあり、
これはキャップもボディもシルバー925となっており、
かなり重厚感があるものです。

ペン先はNo.22に比べて変化しており、750と比重が記載されています。
ちなみに750というのは金が75%含まれているK18という意味です。
K14は58.5%金が含まれており、この含まれている含有率を比重といいます。

未使用品:20,000円程度
中古美品:12,000円程度

まず、未使用品は早々出てこないかもしれません。
というのは、高級ラインだったため、そこまで本数が少なく、
未使用のまま、しまい込んでいる可能性が非常に低いラインです。

中古でも、使用できる状態のものはまず10,000円は切ることはないと思われます。
それだけ、欲しい人が多いモデルといえます。

 

③MONTBLANC モンブラン マイスターシュテュック 146 万年筆

お待たせしました、日本人モンブラン使用率NO.1、マイスターシュテュック146です。
(筆者の推測です)

買取でもよく査定することが多く、愛好者は何本も同じ146を持っていることが多いです。

というのも、この146持ち心地が非常に日本人に合っており、
ペン先の書き心地も良いということで、かなりファンが多いモデルです。

1949年から発売されて、これまでモデルチェンジをくり返しておりますので、
今回のモデルがすべてということではありませんが、
特にペン先の装飾と、櫛溝(ペン先裏のヒダのようなもの)も、
技術とデザインの革新と完成が見て取れます。

そして何より、この146など魅力的な部分が天冠部分です。
丸みを帯びた六星形のようなマークは「ホワイトスター」と呼ばれいます。
アルプス最高峰である社名と同じモンブランという山の、
頂きを覆う雪をモチーフにしているマークです。
モンブランの山を真上から見た際に、頂の残雪が星の様に見えるからとのこと。

未使用品:28,000円程度
中古美品:18,000円程度

ちなみに、現行の定価は78,100円で、ネットだと大体6万円台で新品販売されています。
それを考えるとかなり安く買えると思われると思いますが、
これは、146を使っている方が多いため、その分中古市場に出回る可能性が高く、
中古相場が安いという意味です。

使ってみたいけど、高すぎるな・・・という方は、中古相場で探してみるのは如何でしょうか?

 

③MONTBLANC モンブラン マイスターシュテュック 149 万年筆

さあ、ついにマイスターシュテュック149のご紹介です。
マイスターシュテュック149は1952年に発売されました。

ところで、マイスターシュテュック(MEISTERSTUCK)の意味はご存じでしょうか。
ドイツ語で「傑作」という意味を持っています。
流石モンブランの一番の売れ筋、「傑作」だからよく愛されるわけですね。

その中でも、149は言わずと知れた最高峰と言われています。
146と比べると、その太さや重厚感は見れば納得の存在です。

未使用品:40,000円程度
中古美品:30,000円程度

こちら参考の定価が104,500円程、ネットでは新品が80,000円程で買えますが、
中古市場はその半値程であることはびっくり安いものです。

とはいえ、万年筆で3万円となると買うことに躊躇するかもしれませんが、
その参考として申し上げるならば、マイスターシュテュック146を買ったのち、
もう少し太い万年筆がいいな、と思った方は149がおススメかもしれません。

というのも、最高峰とはいえ、手の大きい外国の方にしたら、というお品なので、
平均的に手が小さい日本人には「かなり持て余す、持ちにくい」ということが多々あります。

もちろん、そこまで連続筆記しない、飾りたい、揃えたい。
という方は全く今の話は意味のない話なので、お聞き逃し下さい☆

 

今回は4本のモンブラン万年筆をご案内しました。
モンブランは年代により様々なモデルや、部分的に作りが違うなど、
実はその部分的な要因(特にペン先など)で金額が大きく変わることがあります。
いつか、その部分だけでもスポットを当てて、ご紹介してみたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに。

 

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