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スティピュラ

  • 3月 06 / 2020
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スティピュラ


スティピュラは、イタリア、フローレンス地方の職人達と足並みをそろえて、
30年の歴史を積み上げてきました。1973年より、権威ある革製品メーカーのために
金や銀の留め金や装飾を作り、1977年にはデスク・アクセサリーの製作を開始。
1982年より、いよいよ万年筆の製作に取り掛かり、1991年には新たなブランド名である
スティピュラを登記するにいたりました。このように、社会の要望にあわせた製品作りを、
多くのジャンルにわたって作り続けてきました。そして、どんな種類の製品を作っているときも、
一貫して、素材選びの的確さとエレガントな美しさが高い評価を得てきたのです。

ラファエロの描いた「処女メアリーの婚約」には、杖を折る男の姿が描かれています。
このように、重要な約束事のシンボルとして何かを折る文化が西洋にはあります。ふるくは、ひと束の藁を割いていました。
このひと束の藁を意味するスティピュラの万年筆は、毎日を確固たる決意のもとに邁進する全ての方に使用していただきたい一本です。

代表的なモデルであるエトルリア・アルター・エゴには、インク吸入のメカニズムに、
スティピュラ独特のセルフ・クリーニング・システムを用いています。
万年筆の後端にあるノブを回すと、万年筆のボディに内蔵されたピストンシールが
ボディの内部でじりじりと下がっていき、インクをふき取るシステムです。
これによって、書き終わった後にはペン先を水に浸して、ノブを2~3度回すという
簡単なメンテナンスだけで、常にボディの内部が清潔に保たれます。

ペン先にも、スティピュラならではのこだわりがあります。
T・フレックス・チタンnibと呼ばれる、スティピュラ自慢のペン先は、宇宙船や一部の自動車部品に使用される、
軽くて非常に丈夫な金属であるチタンを使用しています。
他の金属に比べて、削ったり曲げたりといった加工が難しいとされるこのチタンから、
ペン先という小さな部品を作り上げる技術力の高さは、さすがはスティピュラといったところです。
筆圧に応じてしなやかにペン先が割れていき、細い線も太さのある線も自由自在に書けるため、
優美な飾り文字を書くときにはまさにベストの選択ですし、日常の文章を普通に書くだけでも、
他の筆記用具で書いた場合とは一味違った、抑揚のある、エモーショナルな文字になっていることでしょう。

ほかにも、スプリーマ・ヌーダは、透明な胴軸を使用することで、
トリチェリ・エアパンプ・フィリングシステムが見えるようにしてあり、
空気が押し出されることによって、ペン先の溝にインクが供給される様子を眺めることが出来て、
知的好奇心をくすぐられます。そしてアーティスティックな魅力にこだわりぬいて作られた
ザ・コメディアは、フレスコ画をグリップの中に閉じ込められたような美しいデザインであり、
その絵は職人が一本一本手描きで描きあげています。

フローレンス地方の職人芸と、躍動するような先端技術が融合している万年筆が、このスティピュラなのです。


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