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オマス

  • 3月 06 / 2020
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オマス


アルマンド・シモーニによって1925年、イタリアのボローニャに設立された万年筆の工房です。
工房を意味するOMの文字と、自身の名前の頭文字ASを取って、オマスと名づけられました。
ギリシャ文化と機械工業という二つの分野の専門家であったシモーニは、
古代ギリシャの知恵と哲学を愛するスピリットと、近代社会をこれから切り開いていく刀である
機械工学を組み合わせて、万年筆という形に結実させたのです。
シモーニが、ギリシャ哲学と機械工学のどちらかしか行っていなかったら、
オマスは生まれていなかったかもしれません。
そんな人の縁の貴重さを感じさせてくれる逸品が、オマスの万年筆なのです。

オマスの万年筆の中でも人気が高いのが、アルテイタリアーナです。
きめ細やかなコットンレジンを12面体の円柱に削り出した胴軸は、
角度によって光を反射する面と陰になる面が生まれたいへん美しいものです。
さらにこの形状は、手に持ったときにぴったりとなじむ機能を両立させたものでもあります。
前衛的な魅力を放つ三角柱のモデル、360にも、手になじむことを重視した姿勢は受け継がれ、
オマスの万年筆を手に取ったあなたが快適に文章をつむいでいく手助けをしてくれます。
ラグジュアリーの側面がいかに評価されようとも、最高の筆記用具であるという
万年筆の本分を決して忘れることはないのです。
また、この輝きを出すために、コルクを用いた職人の手による磨き作業が、
現在でも変わらずに行われているのです。この表面の質感の高さはオマスの特徴のひとつで、
オマスのふるさとに敬意を表したモデル、ボローニャには、
高級時計にも用いられるパラジウムフィニッシュの技法によって、
磨き上げられた鏡のような質感があります。

オマスのペン先に対するこだわりは、並大抵のものではありません。
金などの素材を圧延して板にし、ペン先の形になるようにさらに型に合わせて引き抜き、
曲げ作業を行い、さらに繊細に仕上げていく…。その全ての工程を、自社で職人が手作業で行っています。
溝の幅は0.60mmから1.40mmまで細かく選ぶことができ、しかも特注のペン先の製作も受け付けています。
ペン先という、紙に接する重要部品に対して、ここまでのこだわりを見せているところに、
技術のオマスを感じずにはいられません。
エモティカにはチタン製のペン先を採用するという先進性も持ち合わせています。

ギリシャ哲学と機械工学の縁によって誕生したいきさつを持つオマスは、
結婚のお祝いとしてもぴったりです。オマスはそのためにウエディングセットのサービスも行っており、
お好きな万年筆のグリップ部分にはダイアモンドによる装飾をほどこし、キャップにはお二人の
イニシャルを入れることもできます。そして、ウエディングドレスを髣髴とさせる、
シルク地の箱に入れられて、新たな門出を迎えるお二人に供されるのです。
これ以上の結婚祝いの品物は、なかなか見当たらないものだと思われます。


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