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ビスコンティ

  • 3月 06 / 2020
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ビスコンティ


ビスコンティは1988年、イタリアの万年筆愛好家ダンテ・デル・ベッキオらによって
創設されたメーカーです。比較的新しいメーカーですがその志は高く、
芸術と機能美が融合したイタリア万年筆のひとつとして、その地位を確立しています。

ビスコンティが生み出す万年筆は個性的で、常に新しい美の形を探求していることをうかがわせるのが特徴です。
カーボングラファイトの持つ、マットで未来的な雰囲気を持ちながらも
備長炭のような清純さやわびさびも感じさせるモデル、ピニンファリーナ。
新進気鋭のメーカーならではの大胆な発想が目を引きます。

ディビーナ・プロポルフィオーネなどのモデルに見られる、
グリップ部分から胴軸のお尻に向けてゆるやかならせん状に削り出した独特のデザインは、
他では見られない、ビスコンティ特有の優美さを象徴しています。
セルロイドの深い色合いと、石のような高級感ある手触りも素晴らしいものです。

Extraordinary Beauty(異常なほどの美しさ)を目指していることが会社紹介で記されていますが、
それは決して大げさな表現ではないと感じさせる美しさが、どの万年筆にもあるのです。

白亜の教会での結婚式を連想させるプリンスリー・ウェディングや、
新しい一歩への門出を祝福するかのごときデクラレーション・オブ・インディペンデンス1776
などのモデルは、人の感情や感動的な風景の一瞬を万年筆の中に封じ込め、
その万年筆を用いて文章をしたためるたびにその情景が思い浮かぶような演出を目指し、
実際にその効果を出すことに成功していることを感じさせます。

ビスコンティの万年筆の特徴として、「パワーフィラー」と呼ばれる
独特のインク吸入方式があります。これは万年筆の後ろ側の端のつまみを後ろに引っ張ると、
つまみと結合したレバーが万年筆の本体から飛び出てきて、
ちょうど人の手に打つ前の注射器のような形になります。注射器と違うところは、
パワーフィラーはレバーを引いた状態が負圧であるということです。
この状態でインクをペン先に浸し、レバーを元の位置まで押し下げると、
インクの吸入が完了します。押し込むという、原始的な感性に訴えかける動作であるために、
「おー、吸ってる吸ってる!」というような愛おしさをインク吸入の際に感じられて、より愛着が増すと思います。

万年筆本体の芸術性を追求する反面、実用の面でもビスコンティの名を世界に知らしめた周辺機器が、トラベリングインクポットです。
「便利で、簡単で、手が汚れず、安全で、すばやく、そして楽しく。」
このキャッチフレーズを打ち出して、ビスコンティが自信を持って送り出しています。
たっぷりとインクを収納できて、しかも手が汚れにくいという、旅先でも万年筆を使いたいという方にとって
非常にうれしいアイテムです。旅先の美しい風景のなかでビスコンティの壮麗な万年筆を用いて、あなたは何を綴りますか?


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