憧れのモンブラン作家シリーズ~マルセル・プルースト~
お待たせしました!モンブラン作家シリーズのブログ第三弾です。
以前のブログはこちらです♪
是非ご覧ください☆
憧れのモンブラン作家シリーズ~ウィリアム・フォークナー~
憧れのモンブラン作家シリーズ~ジョージ・バーナード・ショー~
そして、今回は
1999年発売のモンブラン作家シリーズ、マルセル・プルースト(Marcel Proust)です!
前回は2008年のジョージ・バーナード・ショー(Writers Edition George Bernard Shaw)、
前々回は2007年のウィリアム・フォークナー(Writers Edition William Faulkner)でしたので、
少し遡りました。
この万年筆は1992年からの作家シリーズ9本目となっております。
毎年、このこだわりのデザインを作り続けているモンブラン社に脱帽です。
マルセル・プルーストはフランスの小説家、批評家、エッセイストです。
フランスの小説家、批評家、エッセイスト。
1871年7月10日に生を受け、1922年11月18日に享年51歳で没しています。
彼の代表作は、何といっても『失われた時を求めて』でしょう。
1913年から1927年までに全7篇が刊行されました。
第5篇以降は作者の死後に刊行されております。
30代から死の直前まで書き続けた、20世紀を代表する世界的な傑作といわれており、
その後の作家に大きな影響を与えた作品でしょう。
その長さはフランス語の原文にして3,000ページ以上で、
日本語訳では400字詰め原稿用紙10,000枚・・・。400万文字!?
日本語の文庫で1冊10~12万字、新書で1冊8~12万文字といわれているので、
約40冊も続く超長編小説ですね!!
しかしながら、この作品の内容が単純というわけでもなく、
複雑な心理描写、様々な思索、人間模様、死など、かなり重いテーマを、
芸術をめぐる思索など、難解で重層的なテーマが一人称で語られ、
プルースト自身の生きた19世紀末からベル・エポック時代のフランスの様子に乗せて書き上げています。
ベルエポック時代とは19世紀末から第一次世界大戦が始まる1914年までのフランス パリが、
産業革命が進み、消費文化が豪勢だった、非常に華やかな時代と文化をいいます。
日本でいうと、おじさんが『バブルの頃は良かったな』と言っているようなものでしょうか。
バブルの頃には、バブルなんて思わず、ずっとこの状態だと思っていたのですが・・・。
彼の名言にこういうものがあります。
『欲する心にはすべてを開花させる力がある。
所有したという事実はすべてをしぼませ枯らしてしまう。』
聖書由来の名言『求めよさらば与えられん』には似ていますが、
積極的に努力をすることが大切であるという意味の他に、
欲望の正当性というか、貪欲さが人間の進化の糧のような言い回しですね。
まるで、人生は意味を求め続けることを終えると、意味のないものになるような、
そんな言葉です。
もう一つ、恋愛系の名言も気に入ったものがあります。
『愛が永遠でないという理由は、多分、記憶がいつも真実であると限らず、
人生は細胞の絶えざる更新によって出来ているからであろう。』
前回のジョージ・バーナード・ショーもそうですが、
どうも昔の小説家さんは愛について必ず名言があるというか。
そもそも、この何でもある現代よりも、より愛や恋愛観を突き詰めて考えているようです。
今、日本の男性が恋愛観や愛について、世論とズレた自分の見解を言い出すと、
フェミニストから袋叩きにされてしまいそうですが、
石田純一さんどうでしょうか。
ちなみに、この『失われた時を求めて』ですが、
まだ無名時代のマルセル・プルーストが書いた第1篇の原稿を、各大手出版社に持ち込みますが、
ことごとく評価されず、知り合いの小さな出版社から安価で発行したところ。
持ち込んだ大手出版社から先進性が見抜けなかったことに対して謝罪と、
第1篇の版権買取、第2篇以降を出版させてほしい、と話が来たそうです。
いやいや、何てご都合主義なんでしょうか。
漫画の進撃の巨人だってジャンプに断られて、マガジンに持ち込んで大ヒットしましたが、
その後で集〇社が『やっぱ、うちで発行しましょうよ』と言うようなものですが。
ただ、この頃は大手との規模自体が違うようで、プルーストは義理で悩みつつも最終的には、
後出しの出版社にこれ以降任せたそうです。
またまた人物と作品紹介が長くなってしまいました。そろそろ万年筆の紹介をします!
1999年のモンブラン作家シリーズ、マルセル・プルースト(Marcel Proust)です。
ボディの特徴的な8つの面はスターリングシルバーの純銀を使用。
作家シリーズでは初となる素材です。
繊細で象徴的な銀の彫刻は、まるでベル・エポック時代を想像させます。
通常作家シリーズではキャップに作家の名前を入れますが、
今回は銀の彫刻に彫り込んでいます。これだけでもこの1本が芸術作品であることを理解させます。
ペン先はロジウムコーティングされており、ここにも特徴的な刻印があります。
『失われた時を求めて』の本質を訪仏とさせる「時」を象徴した砂時計の刻印。
これは長編小説の時の流れが少しづつ進み続け、
決して引き返すことが出来ない時の摂理を表しているかもしれません。
発売年は1999年。限定数は万年筆 17,000本、ボールペン 16,000本、
万年筆とボールペンとペンシルのセットは4,000セットとなっております。
調べれば調べる程、見れば見る程素敵な世界です。
人も文字も、全ての物質に歴史があり作り出されており、
その螺旋階段の歴史こそが、この世界を構成する全てで、
それを知ることが本当の豊かさを知ることになるのかもしれません。
知れば知る程奥が深い万年筆の世界。
文字を書くだけではない、自分の生き方にすら影響を与える魔法の1本。
それでは、次回もお楽しみに。
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